脳卒中

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脳卒中の種類

脳卒中には血管が詰まって起こる「脳梗塞」と血管が破れて起こる「脳出血」及び「くも膜下出血」があります。

脳卒中の麻痺には

  1. 弛緩性麻痺
  2. 痙性麻痺

があり、

1は運動神経の損傷により筋肉が動かせなくなったり、筋肉が低緊張状態になったりして麻痺側がグニャんとしている状態になります。

2は筋肉が過緊張状態にあり、固まって動かしにくくなり、その状態が続くと各関節が拘縮を起こして動かなくなっていきます。

筋肉に対して「縮め!」という命令が入っても「緩め!」という命令が弱く、緊張優位に働きます。痛みや恐怖といった心因性の要因でも筋肉は縮みますので、リラックスして安心してできるレイアウトや、楽しい雰囲気作りといった環境にもリハビリには大切です。

半身麻痺といっても非麻痺側にも症状がある

昔は「健側」と「患側」という言い方をしていましたが、現在は「麻痺側」「非麻痺側」という分け方をしています。
それはどういうことかというと、「健側」と言われていた半身にも症状が出るからであり、それは脳からの全ての神経が錐体交叉をするわけではなく、人では80%から90%の割合で交叉しその他は真っ直ぐ同じ側を通っていくからです。

ですから、半身麻痺だからと言って非麻痺側への取り組みはしないということはなく、非麻痺側へのケアも大事になってきます。
ベッド上のリハビリ  1・操作巧緻系 2・筋力強化系
立位や座位でのリハビリをするには腹筋などの体幹部や膝周囲の筋力が必要ですし、障害を受けた各部位をうまく操作するには、巧緻性の練習をベッド上で行っておくと安全に次のステップに繋げることができます。
リハビリを実施する際にはできるだけ上記の「筋力強化」なのか「操作」なのかは意識して分けて行うと良いでしょう。
「操作巧緻系」の練習はできるだけ力を抜いた方がスムーズな動きができますので、イキんでギュッと力を入れるような「筋力強化系」の体の使い方とは相性が悪いです。自分の力だけで行えないときは無理して動かすのではなく、補助や誘導を掛けてもらって、動かし方(どこに力を入れるかの感覚、部位を動かす方向の感覚)をまずは掴むようにして下さい。
足上げ運動、腰上げ運動、下肢内回し運動、下肢外回し運動、自転車漕ぎ動作(順回転・逆回転)腹筋や腹式呼吸の練習など。
回転運動が難しい場合には、回転の動きを
  1. 上げる
  2. 曲げる
  3. 踵をシーツを擦るように伸ばす

のように分解して、それぞれの動きができるようになったら組み合わせて一つの動作として練習します。

最初の段階では三角形の動きになりますが、慣れて滑らかな動きができるようになると回す動きができるようになります。

リズムよく動かすには掛け声のタイミングや動作のネーミングがミソ

動作を指示するには、患者さんが分かりやすい言葉で伝えることが大事ですから、慣れてきたら患者様ご自身でも「あげて、曲げて、のばーす!」みたいに声を出してしてもらうとリズムが取りやすいです。思ったタイミングで動かしたい部位が思ったように動かせる、それが大事です。また、声を出すこと自体も練習になりますし、一緒に掛け声をかけることで術者と患者様とで一体感が生まれたりもします。強制するとやらされた感がさらに強まってしまうことがありますので注意が必要ですが、自分で声を出すことで元気になろうとする主体性が高まることが多いです。パターンが決まってやる動作がんれてきたら、単純に「イチ、ニッ、サン」「イチ、ニッ、サン」とリズムを優先させる掛け声も良いかと思います。

脳卒中の歩行練習で一歩目は麻痺側か非麻痺側か?
どちらもできるようにする、が正解とされるようです。
しかし、初期段階のリハビリでは「麻痺側から最初に出す」が良いと思います。
立位が安定しない最初の段階では、非麻痺側の手で手すりに掴まり、非麻痺側の足を軸足にして支点をを安定させ、麻痺側の足を降り出す方が怖くなく、無駄な強張りを増やすことがないからです。
階段練習では「良い方の足から登る」「悪い足の方から降りる」ので、いづれどちらの足からでも一歩目を出せるようになるので、私はフラットな床でのリハビリでは、安全性の高い「麻痺側を先に出す」方法を選択しています。

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